子どもの皮膚に突然赤い膨らみ(じんましん)が出ると、とても痒そうにしていて心配になりますよね。「アレルギーかもしれない」「何を食べたかな」と悩むことも多いですが、実は子どものじんましんはアレルギー以外が原因のことも多々あります。今回は、じんましんが出たときのご家庭での冷やし方やホームケア、病院を受診する見極めのポイントについて詳しくご紹介します。
子どもの蕁麻疹(じんましん)の特徴と症状
蕁麻疹は、皮膚が部分的に赤く盛り上がり(膨疹)、強いかゆみを伴うのが特徴です。蚊に刺されたようなぷっくりした腫れから、それらが繋がって地図のように広がるものまで大きさは様々です。
最大の特徴は、**「数時間から24時間以内に、あとかたもなく消える」** という点です。体の一部分に出て消えたと思ったら、別の場所に新しく出る、ということを繰り返すこともよくあります。
ハマッコ
かゆくて掻きむしっちゃうんだよね。お家ではどうやって痒みを和らげてあげたらいいのかな?
ご家庭でできる蕁麻疹の正しいホームケア
じんましんは、皮膚の血管の周りにある細胞から「ヒスタミン」という物質が放出され、血管が広がって水分がにじみ出ることで起こります。体を温めると血管がさらに広がり、かゆみや腫れが悪化します。そのため、基本は**「冷やす」「温めない」**が鉄則です。
1. 痒いところを冷やす
冷たい水で濡らしたタオルや、保冷剤を薄手のタオルで包んだものをかゆがる部分にあてて優しく冷やしてあげてください。冷やすことで血管が縮み、かゆみを作る神経の興奮が抑えられます。
※広範囲にじんましんが出ている場合は、冷やしすぎて体が冷えきってしまわないよう注意し、部分的に冷やすようにしてください。
2. 体を温めない(入浴の注意点)
お風呂で体が温まると、血行が良くなりかゆみが激しくなります。じんましんが出ている日はお風呂への入浴は避け、ぬるめのシャワーで汗を流す程度にとどめてください。体を洗う際も、患部をこすらず優しく泡で洗うようにします。
3. 衣服はゆったりしたものを
衣服の締め付けや摩擦もじんましんを刺激し、悪化させる原因になります。なるべく柔らかい綿素材などの、ゆったりとした涼しい衣服を着せてあげてください。
ナースさん
爪を短く切っておくことも忘れずに!かき壊して傷を作ると、そこにバイ菌が入ってしまうことがあります。
小児科を受診する目安と見極めのポイント
多くのじんましんは、数日でおさまりますが、以下のような随伴症状がある場合はすぐに小児科や救急病院を受診する必要があります。
すぐに受診(または救急要請)が必要な症状
じんましんと同時に以下の症状が見られる場合、重篤なアレルギー反応である「アナフィラキシー」の疑いがあります。
- 息苦しそうにしている、ゼーゼー・ヒューヒューとした呼吸音がする
- 声がかすれている、犬の遠吠えのような咳が出る
- 何度も嘔吐する、激しい腹痛を訴える
- 顔色が悪く、ぐったりして意識がもうろうとしている
通常の時間内に小児科を受診してよい目安
- かゆみが強く、夜眠れない
- 冷やしてもかゆみが治まらない
- 皮膚の症状が数日以上繰り返して続いている
当クリニックでは、子どものアレルギー相談や、じんましんに対する適切な抗ヒスタミン薬の処方を行っております。症状が長引く場合や、受診すべきか迷われる際はいつでもご相談ください。
※じんましんが起こるアレルギー性以外の原因(感染症、疲労など)や治療法について詳しく知りたい方は、コラム「こどものじんましん【原因の最多はアレルギーではない?!】」をご覧ください。