こどもによくあるじんましん。見た目もかゆそうで、アレルギーと関係ありそうというイメージをお持ちかと思います。そもそも「じんましん」ってよく言うけど、どんなものをじんましんというの?どうやって対応すればいいの?そんな疑問を解消していきましょう。
目次
じんましんとは
蕁麻疹とは、皮膚に局所的な比較的境界がくっきりしているふくらみと赤いものが出ている状態を指します。その形はよく「地図状」とも言われます。かゆみを伴って、数時間で消えるのが特徴的です。
なんらかの原因で「ヒスタミン」と呼ばれる物質などが体内で放出されて、血管が広がったり、その部位がむくみやすくなることで、皮膚が赤くなったり膨疹(膨らんだ場所)ができたりしたものがじんましんと呼ばれます。
じんましんの原因
じんましんが出ると、とてもかゆいよね。原因はやっぱりアレルギーが多いのかな・・・??
じんましんの原因として、よく知られているのは食べ物を食べたあとに出るアレルギー性です。はじめて食べたものであったり、食べたことがあってもそのときたまたま疲れていたり体調が悪いと出ることがあります。
その他、感染、疲労、気圧・気温、ストレス、薬剤など原因はさまざまにわたります。上に挙げたアレルギー性は実は原因としては多くはなく、原因を特定できることは少ないと言われています。
じんましんの治療
症状として皮膚所見だけであれば、抗ヒスタミンの飲み薬やクリームで治療します。それでよくなってしまえば、あとは普通の生活で問題ありません。
食べ物に関しても、アレルギーがすでに判明している食べ物が原因というわけではなければ、特段気をつけなくて良いことが多いです。反対に、何か特定の食べ物を食べるたびにじんましんが出る場合は、アレルギー検査を行ったほうが良い場合があります。小児科医やアレルギー科医にご相談くださいね。
じんましんのその後の対応
- お風呂であたたまると悪くなることがあるのでその日はシャワーにさっと入るだけにしておきましょう。
- ストレスためるとよくないので(なかなか難しいともいますが)できるだけリラックスするようにしましょう。
この記事を書いた医師
望月 優暁
Masaaki Mochizuki
日本小児科学会 小児科専門医
はまっここどもクリニック 院長
2015年横浜市立大学医学部医学科卒業、横浜市立市民病院、藤沢市民病院、横浜市立大学附属病院、静岡県立こども病院等で小児医療に携わり、2023年に横浜市都筑区に「はまっここどもクリニック」を開院。