シナジスとは、一般名パリビズマブという薬剤で、RSウイルスに対するモノクローナル抗体で、RSウイルスが体内で増殖することを防ぐことにより、発症しにくくなったり、発症しても重症化を抑える効果が期待されています。RSウイルスについては以下のコラムをご参照ください。

感染症
2024年版【RSウイルス】特徴と症状、どこに気をつける?

夏に流行するRSウイルス感染症。赤ちゃんや幼児のほとんどが感染し、まれに重症化することがあります。名前は聞いたことあるけれども、どんなウイルスかよくわからない人が多いRSウイルス。そのウイルスについて・症状・治療などにつ […]

当院でもシナジス接種を行います。接種する対象は、保険適応になる患者様に限らせていただいており、具体的には以下の患者様です。

  • 在胎期間28週以下の早産で、12ヵ月齢以下の新生児および乳児
  • 在胎期間29週~35週の早産で、6ヵ月齢以下の新生児および乳児
  • 過去6ヵ月以内に気管支肺異形成症(BPD)の治療を受けた24ヵ月齢以下の新生児、乳児および幼児
  • 24ヵ月齢以下の血行動態に異常のある先天性心疾患(CHD)の新生児、乳児および幼児
  • 24ヵ月齢以下の免疫不全を伴う新生児、乳児および幼児
  • 24ヵ月齢以下のダウン症候群の新生児、乳児および幼児
  • 24ヵ月齢以下の肺低形成を伴う新生児、乳児および幼児
  • 24ヵ月齢以下の気道狭窄を伴う新生児、乳児および幼児
  • 24ヵ月齢以下の先天性食道閉鎖症の新生児、乳児および幼児
  • 24ヵ月齢以下の先天代謝異常症の新生児、乳児および幼児
  • 24ヵ月齢以下の神経筋疾患の新生児、乳児および幼児

2024年は4月から11月(3月から始めた方は10月まで)で接種を行う予定です。
お子さんが対象であり、今年度接種できるかどうかは、以下のアストラゼネカ社のホームページの計算ツールをご利用ください。

注射は1ヶ月に1度接種します。各々の間隔に「何日以上」といった決まりはありません。また月に1回なので、「4月30日分を5月1日に打って、5月分は5月30日に打つ」ということはできません。この例であれば4月に1回、5月に1回です。
シナジスは「予防接種」「ワクチン」ではないので、他の予防接種との間隔は特にありません。

近隣の総合病院でシナジスを接種されている患者様で、発達外来や心臓外来などがない月(シナジスだけの月)を当院で接種したい、などのご希望があれば、おかかりの主治医に相談していただいた上で、ぜひご相談ください。

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