健診でチェックしているポイントを解説します。

目次

食事について

1歳では9割ぐらいの子が3回食を確立しています。2回食以上が確立していれば心配ありません。

また1歳時点では30-40%の子が母乳を、60-70%の子がミルクを飲んでいます。夜間授乳も2割以上の子が行っていますが特に心配ありません。卒乳を考えている場合は、日中にしっかり離乳食を食べて、夜間に空腹にならないようにします。ただしっかりご飯を食べられていて体重が増えている場合は、夜間の授乳は精神的な安定のために求めていることがあるため無理に卒乳を進めるのではなく少しずつやめていくことが大切です。

母子手帳の乳幼児身体発育曲線で、お子様の体重がどこの範囲にあるかをみることができます。月単位で体重がしっかり増えているかを確認します。

睡眠について

昼夜の規則性や睡眠時間はほぼ一定になります。保護者のリズムによるところが多く、夜21時よりも前に布団に入っていることが望ましいと思います。

運動について

「親指」と「人差し指〜小指」を分けて使えるので、親指と人差し指でものをつまんだりできます。たとえば薬指単独で動かしたりするのは難しいようです。

つかまり立ちができてくる時で、運動面の大きな変化がある時期です。個人差も大きく10ヶ月で一人で歩ける子もいれば、1歳でやっとつかまり立ちができる子もいます。伝い歩きでは、歩行の安定性や左右差をチェックします。立ったときにつま先立ちではなく足裏全体が床についているかをチェックしています。

言語について

声出しや喃語が活発になります。ばいばいやちょうだいの動作に8割以上の子が反応できます。言語への反応があまりない子に関しては、まれに聴力障害によるもののこともあるので、見逃さないようにします。